グリア、ジャーメイン
Greer, Germaine

1939-
メルボルン生まれ。
フェミニスト、作家。

 フェミニスト、作家として有名である。 『去勢された女性』The Female Eunuchの著者。 ジャーナリストとしては、Stamp Cross Booksを監修している。 ニューナム・カッレジのフェロウでもある。
 メルボルンに生まれ、ヴィクトリア州のカトリック系の女学校を卒業後、メルボルン大学で学士、シドニー大学で修士、そして1968年にケンブリッジ大学で博士となる。
 彼女の派手できらびやかな人柄は大学で培われた。 学生運動に係わり、メルボルン、シドニーの両大学では、演劇部で活躍、またFarragoやHoni Soitといった学生新聞にも寄稿した。 シドニー大学でのアンダーソニアニズムにも彼女は大いに刺激されている。 ケンブリッジ大学では、論壇とドラマで名を馳せた。 彼女はケンブリッジ・フットライト・スモーカーに登場した最初の女性であった。 博士号修得の後は、ウォリック大学において教鞭をとった。 その後左翼的な新聞である『オズ』Ozに記事を書き始めた。 『オズ』は国外追放されたリチャード・ネヴィルが編集していた。 反体制的な活動の中で、彼女はいっそうその個性の並外れた面を発揮したといえる。 グラナダテレビのナイスタイムという番組に出演したり、カウンターカルチャーの「事件」には必ず顔を出して、「有名人」となっていった。 1968年、ポール・デフォーという建築労働者と短期間結婚生活をする。 この夫とはパブで知り合ったという。 夫は後にこの関係をLet's Hear It For the Long Legged Women (1974)の中で著わしている。
 1970年、『去勢された女性』の出版で、彼女は女性解放運動家として、国際的な脚光を浴びることとなる。 『オズ』での経験がメディアの仕事に役立った。 ノーマン・メイラーと会見したり、プレイボーイに文を書いたり、写真誌サックにヌード写真を載せたりした。 『去勢された女性』以来、彼女のフェミニズムの姿勢は一匹狼的であり、出版物でもそれを堅持している。 Sex and Destiny (1984)とThe Change(1991)は、両方とも西洋医学に対する批判的立場で書かれ、本質主義的・急進的フェミニズムの傾向をもつ。 The Obstacle Race(1979)から Slip-shod Sibyls(1995)までの女性の芸術や文学に関する著作では、近年のフェミニストの批評家によるパトリアーキーに対する批判とは一線を画している。
 彼女は、今日まで、一貫してジャーナリストであり、独立の学者として仕事をしてきた。 主に英国の主要新聞に記事を寄稿し、テレビにレギュラー出演し、トークショーではホステス役もこなしている。 1978年から1983年には、タルサ大学で女性学を監修した。 最近では、母校ケンブリッジのニューナム・カレッジの理事に選ばれている。
 オーストラリアの市民権を得ていたが1960年代以降はイギリスとイタリアに住み続けている。   
 安井倫子00



Wednesday, 04-Jun-2008 10:52:26 JST
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